新AlpineF#1Statusシステム。その開発エンジニアリングの前に立ちはだかったのは、車室内の特殊な環境を、どう音響空間として整合させるかという課題でした。なかでも、走行ノイズはもっとも切実な問題でした。当初、音像、音場、音質から車室内音響にメスを入れた我々は、もはや静的なホームオーディオアプローチでは解決しようのないノイズに対し、車載オーディオならではの技術革新で解決しようと考えたのです。それは、走行ノイズが打ち消す音響エネルギー成分を自動補正しようという技術で、実はこれに類する補正機能はすでに実用化されていたものの、リアルタイム処理能力がないためタイミングを逸した補正がかえって音楽を汚すものとなってしまっていました。これを理想の形にするためには、アルパイン固有の音響技術や車載ノウハウのもとに、回路アルゴリズムから新しく開発しなおす必要があったのです。
その全容は開発技術者の説明に譲るとして、このRoad EQと呼ぶ新たな補正回路は、聴覚を頼りとした今までにない実験科学的アプローチを重ねなければ実現できなかった革新的テクノロジーであることを強調したいと思います。 |