次のステージとして、やっと聴こえたサウンドを新AlpineF#1Statusにふさわしいクオリティに仕上げていくとは、どういう事か。
私は、スペックには現れない音質、品質感、つまり質感描写であるとかリアリティなどの再現性の点で格別のものである事、これこそAlpineF#1Statusを聴かれる御客様が求めているものだと考えています。
マルチメディアマネージャーは、最先端デジタル技術の塊のような機器ですが、結局、音作りというのはアンプ等のオーディオ機器とまったく同じなのです。高音質部品を使えば、ただ組んだだけでもそこそこの音にはなります。しかし、そこからチューニングし追い込んでいくと、驚くほど素晴らしい音になる。高音質部品の真の実力が発揮されるのです。抵抗値の微調整、コンデンサーの容量を変更する、電源周辺の回路構成の再検討など、妥協なく最適設計を極めました。求める音質の為には、回路からデバイスに至るまで音質最優先で、自由に部品なども選択させてもらうことができました。中には量産製品としては高コストなパーツ等も有りましたが、無理を言いまして、我儘を通しました。
音質評価についても、大変な労力を掛けました。というのもCDからDVD-Audio/Video、MP3など、メディアは時代と共に増加し、システム構成も2chから3ch、4ch、5.1ch、そして更なるマルチチャンネルへと進んでいます。それらによって評価項目は膨大なものとなりましたが、あらゆるメディア、システム構成の組み合わせにおいてAlpineF#1Statusとして最高の音質を実現する為に、丹念に試聴と再チューニングを繰り返しました。
開発サイドが量産へのGOサインを出そうとしたまさにその時、マーケティング部門、販売部門から、お客様の求めるレベルにはまだ届いていない、もう少し追い込んでチューニングして欲しい!と要望が出され、再チューニングを行いました。販売開始までには、全部門が「これこそAlpineF#1Status」サウンドと自信をもってお奨めできる音質に仕上げることができましたが、この最終過程で、全社の全関係者がアルパインサウンドに大変なこだわりを持っている事を改めて実感しました。アルパインブランドに惚れるのは、こういう所ですね。
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